研修だけで終わらない日常業務に溶け込む「ミドルマネジメント支援」の実現
研修だけで終わらない日常業務に溶け込む
「ミドルマネジメント支援」の実現
パナソニック株式会社 様 × PXクラウド
パナソニック株式会社 受付にて(左:細野様、右:北川様)
「冒険する人材」と「強くしなやかな組織」を支える
エンプロイーサクセス推進部が掲げるミッションと、PXクラウドの位置づけ
インタビューご協力者
採用・人材開発室 室長
人事企画室 主幹
パナソニック株式会社は2026年4月、新たな体制で船出を迎えた。国内従業員約1.3万名を擁する同社のCHRO傘下「エンプロイーサクセス推進部」は、事業戦略の実現に不可欠な人と組織の基盤を担う。
「当社が求めるのは『冒険する人材』――挑戦を前向きに捉えて楽しみ、お客様起点で歩み続けられる人です。そして、外部環境の変化に柔軟かつ素早く対応できる『強くしなやかな組織』。この両方を実現することが、私たちのミッションです」
— 細野 様同部では今年度、3つの重点テーマを掲げている。第一に、社員一人ひとりの自律的なキャリア・スキル開発の支援。第二に、BPR推進のためのDX人材育成。そして第三に、ミドルマネジメント層への支援だ。
PXクラウドは、この第三の柱であるミドルマネジメント支援のツールとして位置づけられている。新会社発足に伴い「多くの新任管理職が誕生」と「ミドルマネジメントに求める役割の増大」が加速する中、その孤立を防ぎ、現場のマネジメント力を底上げする役割を期待されている。
「マネージャーの皆さんは業務量が非常に多く、上からも下からも突き上げられるプレッシャーのなかで孤独感を抱えがちです。研修やスキル習得だけでなく、日常のマネジメント業務そのものを支援する仕組みが必要でした」
— 北川 様研修だけでない、行動変容につながるサポートを
会議過多、マネージャーの孤独感
パナソニックでは以前から、上司・部下間のコミュニケーションに関する課題を感じていた。
「上司の方は1on1もできている、業務の進捗確認以外のコミュニケーションも取れているという認識である一方、部下の方からすると、そういったコミュニケーションが十分ではないという実感がある。こういった社員からの声をこれまでも聞いていて、上司・部下間でのコミュニケーションに対する認識に乖離があることを感じていました」
— 北川 様しかし、1on1に代表されるマネジメントスキルに関する研修はすでに繰り返し実施されており、受講するマネージャーからは「もう知っている、またやるのか」という反応が出てしまう状況だった。
加えて、全社アンケートでは多数の社員がBPR(業務プロセスの見直し)に関する課題を指摘。なかでも「会議の多さ」に関する声が多く上がっていた。マネージャーの業務負荷は増す一方で、本来注力すべき戦略立案や部下育成に時間を割けない状態が続いていた。
「もはやプレイングマネージャーという言葉だけでは片付かないくらい、上のポジションほど多忙です。情報が過多の状態で消化不良を起こしてしまっている。だからこそ、支援するツールがあるならばどんどん活用していきたいと思いました」
— 細野 様「現場に追加負荷をかけない」設計思想が決め手に
研修ではなく“実践ツール”という発想の転換
PXクラウドとの出会いは、昨年度に現パナソニック株式会社の前身となる社内分社の一つであったくらしアプライアンス社時代の新任マネージャー育成がきっかけだった。マネジメント研修だけではカバーしきれない「日常のマネジメント実践」「現場の変容」に伴走するツールを探していたなかで、PXクラウドに辿り着いて初期導入した。
「研修ではなく、もっと実践的に使えるツールをオプショナルに入れることで、『学び+実践』という体系ができるのではないかと考えました。PXクラウドは1on1支援だけでなく、マネジメント業務を広くカバーしている点が魅力でした」
— 北川 様正式導入・拡大にあたっては、初期導入の結果として「78%のマネージャーのエンゲージメントスコアが向上」「自分も使いたいという声がたくさん届いた」ことから踏み込む決断をした。「自律性の尊重」という同社の人事ポリシーと整合する形を取った。全マネージャーに一律に展開するのではなく、希望者に限定して利用ライセンスを付与。「自分のマネジメントを良くしたいと思う人には全力で支援する」というスタンスで展開した。
「キャリアのオーナーシップは自分にある。求める人には全力で支援する、というのが会社としての姿勢です。マネジメント改革においても同じ考え方で、自らマネジメントを良くしたいと思う人にPXクラウドのライセンスを付与しています」
— 細野 様結果として、約800〜900名のミドルマネジメント層のうち約300名が希望して利用を開始。さらに、マネージャーに関係するメンバーの登録を含めると、利用者は3,000名を超えた。
現場発の行動変容と、口コミでの自然な拡大
ユーザー起点で広がるPXクラウドの効果
エンゲージメントスコア向上
マネージャー数
登録ユーザー数
導入後、特筆すべきは「口コミによる自然な拡大」だ。PXクラウドのライセンスを持つマネージャーが参加する会議では、AIが自動的にフィードバックや要約を提供する。昨年度はスモールスタートしていたが、PXクラウドの存在を知った非ライセンス保有者から「自分も使いたい」という問い合わせが窓口に届き始めた。
「ライセンスを付与されたメンバーが会議に入ると、横からAIが色々なフィードバックをくれるわけです。それを見た他のメンバーから『何それ?自分も使いたい』という声が自然に出てきた。これが当たり前になれば、利用者はどんどん増えていくと思います」
— 細野 様「説明会では非常に前向きな質問が数多く出ました。皆さん実際に使うイメージを持ちながらの質問で、ポジティブなコメントを添えた問い合わせもいただいています。今後は利用者の『手触り感』をしっかり拾って、より効果的な使い方を検討したいと思っています」
— 北川 様定量面でも、PXクラウドのユーザーの78%でエンゲージメントスコアが向上。特に「傾聴姿勢」や「部下への支援行動」といったマネジメントに直結する項目での改善が見られた。さらに、メンバーに対する「コーチング力」や「ファシリテーション力」の向上も確認されている。
同じ課題を抱える企業へのメッセージ
マネジメント支援から組織開発へ — PXクラウドのこれから
「導入した大きな目的はマネージャーの業務負荷の軽減ですが、それだけではありません。PXクラウドを用いてモチベーションクラウドなどのサーベイとも連携した組織開発の側面まで活用していきたい。組織が良くなれば、それが結果的にまたマネージャーの業務効率に寄与する。そういう好循環を目指しています」
— 北川 様細野様も、今後の展望としてピアコーチングやMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の現場浸透への活用を視野に入れる。ミドルマネジメント層同士が悩みを共有し具体的なアクションにつなげるコミュニティの形成や、経営方針を日々のマネジメントに落とし込む仕組みづくりにおいて、PXクラウドが新たな価値を発揮すると期待している。
「使い方がシンプルで、会議に招待するだけで始められるので浸透しやすいです。マネージャーの業務負担に課題感をお持ちの企業には、ぜひ一度試していただきたいですね。生成AIの波は、もう待ったなしで来ていますから」
— 細野 様
「現場のマネージャーの負荷軽減だけでなく、組織改革やMVV浸透まで価値を出せるようにしていきたく考えています。お客様やパートナー様とご一緒にその可能性を広げていけることに大きなやりがいを感じています。マネジメント課題をお持ちの企業様・担当者様にはぜひお声掛けいただきたい」
— 岩井(be-FULL CEO)
